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代表取締役社長/諏佐 登志晴 |
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事業内容 |
【デザイン事業部】
広告宣伝・企画・制作、各種印刷物グラフィックデザイン、マルチメディアデザイン、WEBデザイン、TVCM制作、ホームページの企画・制作・運営及び販促コンサルティング
【IT事業部】
各種ECシステム、WEBプログラムの開発、インターネットプロバイダー、PCショップ及びプリント、携帯電話ショップの展開
【企画・総務部】
イベント企画、地域特産商品の企画・立案・販売の斡旋、広告代理業(各種テレビ・ラジオ媒体) |
設立 |
2000年(平成12) |
資本金 |
1000万円
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本部所在地 |
〒940-0204
新潟県長岡市新栄町3-2-3 |
連絡先 |
0258-53-0276 |
社員数 |
7名 |
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学生インタビュアーPROFILE
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名前 |
千葉 亜希子(ちば
あきこ) |
大学 |
新潟大学人文学部地域文化課程 |
在学中の主な活動 |
学生新聞のサークル活動 他 |
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諏佐/ |
広告デザイン部門で、観光地や、ホテル、旅館、スキー場、車のディーラー、外食チェーンなど様々な業種のクライアントからの依頼を受け、事業のバックアップをしています。取引先は行動半径的に新潟県内の事業所に絞っていますが、結局、本社が東京だったりするので東京日帰り打ち合せなども多く、意味が無かったですね。他にプロバイダー業も行っていたりと、一言で言うのは難しいですね。仕事の内容は多岐に渡っています。
お客様の「業績を伸ばすためにどうしたらいいか」という抽象的な相談に乗るところから、仕事がスタートします。なぜ業績が悪いのかを分析し、改善するための方法をこちらから提案します。ですから、「ポスターを作ってほしい」という具体的な依頼を受けた場合でも、最初にその会社がおかれている状況を把握するようにしています。「何のためにポスターを作るのか」ということから、「今後、どのような会社にしていきたいのか」「売り上げはどうしたいのか」などをじっくり本質的な部分を話し合いで突き詰めて行きます。
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千葉/ |
クライアントの要求を最適な形で実現するために、話し合いを重視しているのですね? |
諏佐/ |
そうですね。話し合った結果、当初の依頼とは全く違う別のもの、例えば「携帯サイト」を作って依頼に応えるーなどという場合も多いですね。
デザイン事業部、IT事業部、企画・総務部と複数の部署がありますが、知恵を絞って仕事を創造した結果、次々と派生した部署です。既成概念に捕われず、どんどん会社の姿、カタチは変わって行って良いと考えています。会社のネーミング通り※、私たちはお客様の「縁の下の力持ち」でありたい、という信念を持って仕事をしています。ですから、仕事の手法は何でもありなのです。
※アトラスとはギリシャ神話で宇宙を肩に担いだ巨人神 |
諏佐/ |
仕事を引き受けて、その会社の売り上げを落としたことはありません。15%から50%増は約束して仕事をします。ただし、こちらの提案を受け入れて頂いた場合です。そうで無いと、その時だけでなく、2、3年後にはまず業績が落ちますね。 |
千葉/ |
今後の事業展開について、社長のお考えをお聞かせください。 |
諏佐/ |
IT事業部のエリア拡大を考えています。現在、県内の何エリアかで新店舗開店を準備中です。また、広告・デザインの方は、スタッフが足りず、依頼されても断っている仕事が多いので、仕事を受けられる体制を作りたいですね。 |
千葉/ |
御社は、従業員が7名と人員が少ないながらも、社内ベンチャー制度を設けていらっしゃいます。どのような意図があるのでしょうか? |
諏佐/ |
「社員力」が「会社力」を決定づけます。ですから、社員には自分の限界を作らず、自分の「枠」をどんどん広げて、会社自体を変革してほしいのです。うちは「もっと革新的なことをしなさい」という会社ですから。社員が自発的にエネルギーを傾けて挑戦する事は、喜んでバックアップします。また、社長が会社の上限になってしまってはいけないので、私自身もベンチマーキングして、常に挑戦する事を心掛けています。 |
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諏佐/ |
仕事は自分で作るもの、という意識を持った人です。仕事とは、「会社にあるもの」ではないのです。毎朝決まった時間に会社に行けば仕事が用意されていて、それを時間までこなしていれば自然と給料がもらえる、という考えの人は要りません。
欲しい人材を一言で言えば、社長になれる人ですね。私の考える社長とは、いわゆるサラリーマンの対極にある人、つまりビジネスを作れる人です。また、物事のすべての意味と理由を理解している人のことです。会社を運営していく上でのマニュアルを作れる、時間を効率よく使えるといった能力を備えていることも必要ですね。
私は採用試験の面接で学生さんに「給料をいくら欲しいですか」と聞くのですが、あなたなら、どう答えますか? |
千葉/ |
そうですね…。「できた仕事の分だけください」、でしょうか。 |
諏佐/ |
その答えだとBクラスなんです(笑)。私は学生が自分自身を俯瞰的な目で分析できるかどうかを見ています。私がこの質問で求めている事は、家賃や光熱費など生活でいくらかかるかを計算した上で、入社後の自分の能力に見合った給料はどれくらいなのか、そして、その後の希望的な給与額との差額を踏まえて、具体的な金額を言えることです。
きちんと答えてくれると「この学生は芽が出そうだな」とわかるんですよ。この方法で採用して間違ったことはないですね。バラしちゃったから、もう使えませんが。
それから、デザインを学んだ学生さんによく見受けられるのですが、仕事をする際、ビジュアル的な芸術性ばかりを追い求めてはいけません。デザインだけではだめなんです。マーケティングや世の中の仕組みといったことを考え、「機能するデザイン」ということを意識して作らないと、成功する事はありません。クライアントの要求に応えるためには、リベラルアーツへの造詣はもちろん、色々な事ができる人になっていないと難しいですね。 |
千葉/ |
最後に現在就職活動中の学生にメッセージをお願いします。
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諏佐/ |
この会社を始めたのは、私が30歳の時です。「医者になる」という子供の頃からの夢を諦めて、親の看病と、入院費の捻出の為に地元の測量会社に勤めていましたが、第一志望(ベスト)の夢を諦めたとは言え「自分の意図しないままの生き方はイカン!」と思いたち、会社をやめたのがきっかけでした。
何も決めてはいなかったのですが、自然発生的に、知り合いに頼まれて広告のデザインを始めたのですが、後はあっという間でした。医者の夢を諦めざるを得なくて、紆余曲折した経験がすべて活かされました。今は「セカンドベスト」なチョイスだったと思ってます。
仕事は自分のハートで選ぶものです。トランプのババ抜きをするように消去法で選んではいけません。「自分の生きる道はこれしかない」と思えるような、好きなことをやっていれば成功します。
繰り返しますが、仕事は自分の人生の大部分を占めるもの、自分の中にある自分という本質を突き止めて、その延長線上で、仕事と会社を選んでください。 |
千葉/ |
就職活動中の一学生としても、大変参考になりました。本日はどうもありがとうございました。
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